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2006年9月17日 (日)

アメリカ市場

いろいろと海外(主にアメリカ)のオタク情報が掲載されている本が出版されていたので、久々に調査してみました。

現在のアメリカのオタクは、AskJohnふぁんくらぶで、その他の国のオタクは、Moonlight Fantasiaで、充分にその実態を知ることができますので、そちらも参考にしてみてください。

○『日本のポップパワー
表面の現象だけを追いかけているせいなのか、ぶっちゃけ面白くない。でも、アニメや漫画といったオタク文化だけでなく、ケイタイやプリクラといった女子高生文化も取り上げていることは面白いと思いました。外国人から見ると少女漫画に登場する女子高生は興味の対象でしょうし、文化を研究する人の目には世界的に珍しい文化と映るでしょうね。

○『オタク・イン・USA
いつどんなアニメ・マンガがアメリカのオタクに受け入れられたのか、アメリカのオタクがどういう気質で何を日本のオタク文化に求めたのかがよく理解できる良書ですね。表紙が痛いからちょっと買いにくいぐらいで、それも含めてアメリカのオタクの状況が非常にわかりやすく書かれています。

アメリカの保守性が招いた数々の改竄を、日本人にも知れる形にしてくれたことは喜ばしいことですね。最近ではカードキャプターさくらとか強烈だったもんなあ。アメリカのオタクも苦労したことでしょう。これからは日本のオリジナルがそのままアメリカでも売られることになりそうですけど、アメリカの業界の武勇伝はかなりむちゃくちゃなので、それはそれで面白みがなくなって残念です。

また、日本でも岡田斗司夫などの年輩のオタクが若輩のオタクを説教してしまうように、著者も若輩のオタクには何か言いたそうです。同時に、今のアメリカのオタクの恵まれた環境が羨ましいのかもしれないなあ。

○『萌えるアメリカ
「オタク・イン・USA」の著者も編集していた雑誌アニメリカや少年ジャンプを刊行しているビズの創業者の自伝です。「萌えるアメリカ」というタイトルはふさわしくないと思います。自動車でホンダが、家電でソニーが成功したように、漫画で小学館が成功したのはなぜか? その理由が書かれている本です。萌えの要素はほとんどありません。

アメリカを文化侵略するのは本当に難しかったことでしょう。アメリカがオタク文化解放したのはポケモン以降です。フランスやイタリアやスペインの方がずっと早く文化解放していました。(その後、政府が警戒して制限を加えた国もありますが)

しかし、アメリカは規模が違いますね。いまやアメリカ市場はアジア諸国に比肩しうる存在になっています。そういう国を制した男の体験は読む価値が高いです。本当に大変だったでしょうけど、こういう人がいなかったら今の状況はないわけです。プロジェクトXみたいなテレビ番組にしても面白いテーマですよ。

……Tokyo Pop関係者の自伝も読んでみたいなあ。

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コメント

プロはさすがに紹介文がうまいねえ。
こっちの方が本の魅力がよく分かります。
http://book.asahi.com/clip/TKY200610030195.html

投稿: せつな朱遊 | 2006年10月 7日 (土) 12時34分

https://www.charabiz.com/index.cfm?menu=news_view&id=567

Vizの特集です。全6回ですね。

投稿: せつな朱遊 | 2006年11月13日 (月) 00時33分

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