« プロ野球ドラフト会議2015総括 | トップページ | なぜホークスは高卒選手を指名するのか? »

2015年12月15日 (火)

感想:天孫降臨の夢―藤原不比等のプロジェクト

 はやぶさのスイングバイのチェックを忘れていました。スイングバイ中を実感したかったな。

 羽生君がすごいですね。(将棋の羽生さんもすごいのですが)
 別次元の演技になっていて、日本人がこの領域に立つことがあるんだと不思議に感じています。男子体操や卓球、バドミントンなど活躍できている選手が多いので、今後もチェックして見どころは押さえておきたいです。

 サンフレッチェが強いですね。Jリーグがプレーオフを採用した効果かもしれません。サンフレッチェはレッズに選手をとられている中でよく勝てるチームを作れるものです。育成が良いんでしょうね。
 私は現行プレーオフは嫌いです。J2のプレーオフも嫌い。
 J1は16チームが良いと思っているし、プレーオフするならば、3シーズン制で1st優勝+2nd優勝+3rd優勝+通年勝率最上位(優勝チームを除く)かな? 秋から始めるために導入したという話を聞いてなるほどと思ったんですけどね。
 J1とJ2の入れ替えは個人的には2チームが良いです。3チームにするなら入れ替え戦をホーム&アウェイでやってほしいです。J2を盛り上げるために6位まで参加できるのでしょうけど、すぐにJ2に戻っちゃうからね。

 イスラム国の問題は、国民国家(ネイションステート)と宗教国家(=イスラム国)の戦いに見えています。
 国民国家はナショナリズム(民族主義)をもとに成立しており、民族(国民)が最重要になります。それに対してイスラム原理主義(宗教至上主義の方がいいかも)では、民族よりも宗教の方が重要なのです。だから、イスラム教の国がほしい。民族で区切られた国境線や、ましてやキリスト教国が人工的に区切った国境線は不要ということなのでしょう。
 ナショナリズムは良くないと言われることが多いですが、国民国家であり、国があり国境がある以上、ナショナリズムは無縁ではいられません。しかし、イスラム国はそれを破壊したいわけです。「イスラム教>民族」というのがイスラム教です。
 立憲主義では憲法が絶対ですが、イスラム教の国々では憲法よりもイスラム法が重要だったりするわけです。
 逆に、キリスト教の国々で「民族>キリスト教」というのが不思議なのかもしれません。A国とB国が戦争していて、互いに「おお、神よ」と祈ってるわけですしね。
 イスラム国は「既存の国という概念を破壊する」のが目的と考えると比較的分かりやすいような気がしています。
 宗教至上主義では、かつての日本がそうだったように、政教分離なんて不可能です。戦前の日本は神道を宗教にしないことで回避したわけですけど、イスラム教にそれは不可能でしょう。
 イスラム教の国々で知恵を出すしかないのでしょうけど、国民国家がキリスト教により生まれているというのが問題なのでしょう。イスラム教なりの国民国家と憲法が必要なのだろうと思います。


●感想:天孫降臨の夢―藤原不比等のプロジェクト

 「聖徳太子はいない」というのは最近良く知られていることですが、それをこれでもかと証拠を上げて書いています。正直、久しぶりに衝撃を受けてしまいました。聖徳太子がいないだけでなく、十七条の憲法もなければ、仏教伝来の時期すら怪しいということのようです。読んでいくに従って本当に怪しいと思える説得力に脱帽です。

 用明天皇・崇峻天皇・推古天皇などが天皇ではなかったということに関しては少し疑問があります。事実上の権力者が蘇我馬子であろうことは同意なのですが、天皇(大王)になると権力を振るえないのが日本です。従って、形だけでも大王を置いたのではないかと思います。その上で、本来はありえないことを蘇我氏はやっているということを印象付けたかったのではないでしょうか? その本来ありえないことを指して、天皇ではないというのは少し乱暴かなという感想です。

 欽明天皇が蘇我氏の一族だったという考え方は受け入れ難いように思います。血筋的には完全に蘇我氏ではありません。従って、藤原氏が行った方法と同じで、取り込んでいただけじゃないかな?
 天皇の血筋が巫女として重要ということならば、蘇我馬子が王として君臨してしたのも納得できます。蘇我氏と物部氏の争いは、結局のところ大王(天皇)の地位の問題だったように思います。蘇我氏が勝った結果、王として君臨した。
 しかし、乙巳の変というクーデターで大王が王位に返り咲いた。
 乙巳の変がクーデターであることは明らかでしょう。乙巳の変は、蘇我氏勢力とアンチ蘇我氏勢力の争いではないと私も考えています。というのも、蘇我氏の中にも天智天皇サイドの人物がいるからです。蘇我石川麻呂や蘇我赤兄などです。石川麻呂の子孫は後に石川氏を名乗ったようです。
 クーデターの原因は、本書にあるように外交政策の違いかもしれませんが、大王の立ち位置問題もあるように思います。現在は天皇が国家元首ですが、蘇我氏時代は天皇が国家元首ではなかったということでしょう。

 蘇我馬子の母が恐らく葛城氏で、蘇我氏がその地盤を受け継いだのでしょう。さらに藤原氏が蘇我氏の地盤を受け継いだように思えます。藤原氏も天皇という権威を残しつつ、国家元首なのかは曖昧にして、天皇を一機関にしてしまったのだと思います。やっていることは蘇我氏とそんなに変わらないかな?

 私は「スサノヲ=蘇我氏」なのではないかと思ってたりします。祟りを恐れたとかで、神をでっちあげた感じですね。そして、蘇我氏は出雲出身だと考えています。出雲の前は朝鮮半島出身で、そのせいで渡来人(高句麗人)と仲が良いという妄想。
 このあたりの理屈の強化にはなりませんでしたが、蘇我氏のイメージはちょっと具体的になったように思います。

 いくつか納得いかないところもありますが、本書はかなり説得力があります。

 天武天皇はそこそこ有能だと考えていただけに、無能説は目からうろこでした。確かに何もしてなさそうです。持統天皇の方が圧倒的に有能だったのですね。

 奈良の大仏をつくった理由として、中学時代に「長屋王の祟りを恐れたから」と答えたのですが、いまだに間違っていないと思っています。天然痘という話ですが、藤原四兄弟が相次いで死ぬという、相当ひどい伝染病が蔓延した時代です。当時とすると「祟り」としか考えられないでしょう。漫画で得た知識だったので、中学生の当時はうまく説明できなかったのですが、本書を読むに多少上手く説明できそうな気がします。

 最後に書かれている、天孫降臨神話の捏造は、夢がないので捏造であってほしくないです。せめてそういう神様がいてほしいなあ。
 ところどころ適当に作ったような神様がいるので怪しいのは確実です。でも、脚色はあるにしても、本筋はそういう神話があって欲しいかな。
 結局、いつ作ったのかという話でしかないのでしょうが、藤原不比等が作ったとなるとちょっと味気ないように思います。


○感想:暗黒物質とは何か 宇宙創成の謎に挑む

 本書を読んで、ようやく「暗黒物質」のイメージが分かりました。
 現在わかっている物質と相当に反応しにくいのですね。そして、質量が大きくて遅い物質。宇宙にまとわりついている物質のようです。

 「ニュートリノ」とはどういうものか、「ニュートリノ振動」とはどういうものかなどかなり丁寧に解説されています。難しいけど、大学時代に知っていたら、もう少し素粒子と向き合えたかもね。
 カミオカンデやスーパーカミオカンデ、XMASSの仕組みも丁寧に解説してくれています。よくこのようなプロジェクトを遂行できるなと関心。予算や法律など、門外漢な分野も多いでしょうに、完成にこぎつけられるのはすごいです。
 スーパーカミオカンデでは、ニュートリノに質量があることの他に、ニュートリノの速度まで調査できていたのですね。非常に大きな成果だと感心しました。

 こういう本を読んでいると、「スピン」について良く分かっていないと気づきます。スピンで右向きや左向きと言ってもひっくり返したら同じですし、1/2とかどういうスピンなのかわからないように思います。
 わかったつもりだったエントロピーも新書を読むと目からウロコだったので、スピンについてもそういう新書が刊行されて欲しいと思います。

軽減税率、「外食を除く食品全般」で自公合意

 ベーシックインカム派の私からすると、軽減税率導入は大敗北です。「給付付き税額控除」が良かった。
 公明党と自民党の勝利ですね。公明党の巻き込み方と自民党の思い切りの良さに脱帽です。
 外食を除くという割り切りもまともで、非の付け所が難しい。民主党は攻撃が大変だろうと思います。
 新聞も軽減税率の対象となるようで、要求が通ったということはますます自公贔屓になることでしょう。
 2021年からはインボイス方式も導入するようで、本気で軽減税率を導入するのだなと感じています。

|

« プロ野球ドラフト会議2015総括 | トップページ | なぜホークスは高卒選手を指名するのか? »

「スポーツ」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« プロ野球ドラフト会議2015総括 | トップページ | なぜホークスは高卒選手を指名するのか? »